はじめに
あらすじ
吉増剛造(詩人・ 1939/2/22生まれ)が、盟友であった故ジョナス・メカス(1922/12/24〜2019/1/23)の幻影をマンハッタンとブルックリンに追いかける。時はコロナウイルスがNYCに襲いかかる直前の2020年1月末、間一髪の渡航だった。実験映画界の巨人と言われたメカスの一周忌にレクイエムとも言える詩が劇的に誕生する様子が描かれていく。映画の企画/プロデュース/監督/配給は井上春生。
出演:セバスチャン・メカス
Sebastian Mekas
ジョナス・メカスの長男。映画の中で吉増剛造と感動的な再会をする。ジョナスのかつての作品に少年時代の様子がしばしば垣間見える。映画プロデューサー、アーティストであり、俳優。父ジョナスの映像や声の遺産を守っている。フラグメンツ オブ パラダイスが最近のプロデューサー作。
主題曲:佐野元春
80年代から言葉と音楽の関係を突き詰めてきた日本ロック界のカリスマ。吉増剛造主演の前作「幻を見るひと」を見た経緯から主題曲を提供。NHKの番組「SWITCH」で吉増と共演、話題を呼んだ。両作は井上春生演出。映画のプロモーション音楽ビデオも提供する。過去、ニューヨークでジョナス・メカスと時間を共にして自ら話を聞き、雑誌Thisに詳細な記事を執筆している。
PHOTO©️DAISYMUSIC
監督:井上春生
フィルムメイカー。同志社大学法学部卒業後、東映京都撮影所で深作欣二監督など邦画の巨匠から映画の基本を学び、資生堂などのCMで映像美を開花させ、商業ベースに個性を発揮してきた。アフガニスタンの映画監督たちと合作を撮るなど枠を越えた映像活動をしている。本作では、配給にも演出色がいるとの考えから企画から配給宣伝まで一人で手がけている。